2013/05/29 (Wed) 15:11
予知の力を持つ『賢者』
はるか昔にも、その力と称号を持つ者が居た。
若干八歳にして、闇の世界から魔神がやってくる事を予知した『神の子』エジェウス。
その血を継ぐ者はククールでは無いが、しかしその子孫とククールは同じ場所に住んでいた。
2013/05/29 (Wed) 15:05
ククールが噂の『賢者』だと知ったとき、一行は大いに驚いた。
しかし、そのまま町の外に居たトロデ王とミーティア姫に引き合わされたものの、呪いを解けるはずも無い。
だが、トロデ王が名乗ったことで、ようやく一行を修道院へと連れて行く切欠が生まれた。
2013/05/29 (Wed) 15:04
2013/05/29 (Wed) 15:03
何が悪かったのだろう。
兄を訪ね、委ねてしまったことだろうか。
修道士の道を選んでしまったことだろうか。
あの貴族の屋敷で、困っていたからと、些細なことだからと、口を滑らせてしまった事だろうか。
いや。
きっと全てが悪かったのだろう。
2013/05/29 (Wed) 15:02
これで良かったのだろうか。
今でも時々、悩む事がある。
けれども、彼に選ばせるのが、自分が彼に出来る唯一の、復讐の機会を与える方法だった。
そして、自分が選択から逃げる為の、唯一の方法でもあったのだ。
2013/05/29 (Wed) 15:00
ドニを襲った病は、急速に治まっていった。
その理由は、修道院の活動と、突如現れた神童の癒しの力によるものだった。
しかし、病が殆ど鎮まっても、全ての病人や怪我をした者が居なくなるわけでは無い。
領主の館には連日その力の恩恵を受けようとする者は絶えず、遠くからも人が来るようになっていた。
少年は力の続く限り彼らを癒して回り。
そうして腕を失くす等の部位の重大な破損で無い限り、子供の力によって患者はほぼその症状を和らげられ。
その頃には、少年の力の強さを疑う者は居なくなっていた。
2013/05/29 (Wed) 14:59
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プロフィール
HN:
斎里彩子
性別:
非公開
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